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社会人が0から独学で日商簿記二級に合格した方法

学生時代を理系で過ごしてきた私は、政治や経済の話が全くわかりませんでした。

会社の看板無しで、自分の能力だけで生きていける?

こんな漠然とした不安を感じ始めたのが、社会人になって数年が過ぎた2016年。

ちょうどそんな時、本屋でたまたま目に留まったのが株式投資の本でした。

資産運用を入り口に、世の中のこと、例えば政治や経済のことについて知見を得ることが出来たら、と考えました。

始めてみたいけど、何から始めれば良いんだろう?

調べた結果、「財務諸表は読めたほうが良い」ということ、そのためには「簿記を学習するのが良い」ということを知りました。

やったるで~!!

2016年4月、日商簿記検定二級合格を目標に学習をスタート。0からのスタートでしたが、2016年11月の試験で一発合格することができました。

4年以上前と古い情報ではありますが、同じように0から独学で合格を目指している方の参考になればと思い、

  • 学習時間
  • 使用した教材
  • 学習方法

などについて私の経験を記したいと思います。

学習時間と学習環境

学習時間

4月から始めて、11月の試験日まで

  • 平日は週平均1時間以上
  • 休日は3時間以上(G.W.やお盆の帰省中は除く)

を目標に勉強しました。

自分や家族の体調不良時を除き、上記時間は必ず実施するようにしていたため、合計で400~450時間程度はかけたと思います。

試験1カ月前には「合格できそうだ」と感じていたので、印象としては上記時間でちょうど良いか、少し多いかくらいだと思います。

また、平日の目標を週平均で決めたのは、残業等で時間が取れない日があったとしても、他の日で補うためです。

私の性格上、一度約束を破るとズルズルといってしまうことはわかっていたため、このような決め方をしました。

学習環境

残業がそこそこ多い職場(45~60時間/月)で、かつ息子がまだ1歳と小さかった中での学習だったため、

  • 平日は子供が寝た後の時間で勉強
  • 休日は近所のワーキングスペースで机を借りて勉強

をしていました。

私と同じような状況で合格を目指す方は、奥様の理解をしっかり得ることが重要だと思います。

使用した教材

私が使用した教材は下記です。

  1. スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 TAC出版
  2. スッキリわかる 日商簿記3級 商業簿記 TAC出版
  3. スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 TAC出版
  4. 合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記 TAC出版
  5. 過去問題集 日商簿記2級 TAC出版

赤がメイン教材、黒がサブ教材です。

おまけ

簿記の学習に電卓は不可欠。私が使っていた電卓はCASIO JS-200WKです。

個人の感想ですが、打ちやすく表示が見やすい、また、早打ちにも対応していて文句の付けどころは有りませんでした。

今使っている電卓に物足りなさを感じている方、ぜひ一度検討してみて下さい。

学習の進め方

商業簿記

教材1.を完璧に理解できるまで例題・問題を繰り返し解きました。2.については、1.を進める中でわからない用語が出てきたときの参照用で、ほとんど使っていません。ここまでを2カ月半で終わらせました。

ここでは、問題の正解・不正解ではなく、本当に理解できているか、考え方は正しいか、解答プロセスは正しいかにこだわって学習しました。

工業簿記

教材3.を完璧に理解できるまで例題・問題を繰り返し解きました。その中で、もう少し練習したいなと思う単元については、4.を用いて演習を実施しました。

商業簿記同様に、問題の正解・不正解ではなく、本当に理解できているか、考え方は正しいか、解答プロセスは正しいかにこだわって学習しました。

商業簿記の問題演習(忘れない程度に)も並行して実施。

過去問題集

冒頭の厳選問題含め、掲載されている問題は全て解きました。

ここでは、正解・不正解にこだわって学習を進め、間違った問題については正解するまで繰り返し解きました。

また、問題を解いていて理解が浅い、忘れていると感じた項目については教材1.、3.、4.に戻って復習しました。

参考までに、第137回から第142回の試験を初めて解いたときの点数を示しておきます。

第144回日商簿記2級 試験当日

少し難しいなと感じましたが、「合格は間違いなさそう」という手ごたえはあり、89点で合格することができました。

合格率が13.4%と比較的低い試験回での合格だったので、学習時間や方法についてはある程度参考にできるのではないかと思います。

試験回ごとの合格率はこちら

あとがき

実は、簿記を学習したものの、結局私はインデックスファンドへの積立投資から資産運用をスタートさせたため、まだ簿記の知識を役立たすことが出来ていません。笑

ただ、少しずつ上記投資にも慣れてきたため、2021年は当初の目的であった個別株投資にチャレンジしたいと考えています。

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