「円安・円高っていまいちピンとこないな~」
「私たちにとってどっちがイイの?」
などと考えたことありませんか?
今回は円安と円高についてちょこっと学ぶことを目的に記事を書きます。
この記事を読んで、皆さんの理解が少しでも進めば幸いです。
▼ この記事を読んでわかること
- 円安と円高の違い
- 円安と円高、海外旅行でトクできるのはどっち?
- 企業にとって円高と円安ってどっちがトクなの?
もくじ
円安と円高
円の価値ってなに?
円の価値は日本円と外国通貨(ドルなど)をいくらで交換できるのか、で表されます。
これを為替(かわせ)レートと言い、これがあるおかげで例えば海外旅行の時などに円をドルに両替できます。
そして、この円の価値は日々変動しています。
円安と円高って?
円の価値が外国通貨との交換レートで表されること、これが日々変動していることは上で書いた通りです。
この時、円の価値が相対的に高いときを円高、低いときを円安と言います。
価値は人気がある(たくさん買われる)と上がり、人気がない(たくさん売られる)と下がります。
1ドル80円と1ドル120円どっちが円高?
この疑問に答えるため、アメリカで1ドルで売られている缶ジュースを考えます。
1ドルが80円で交換できるときは80円でこのジュースを買うことができますが、1ドルが120円のときは120円払わなければ買うことができません。
つまり、円の価値が高い(円高)のは1ドル80円のときですね。
海外旅行に行くときはどちらがトク?
円安と円高についてざっくりわかったところで、海外旅行に行くときはどっちがトクか考えてみます。
結論から言うと、円高のほうがトクになります。
例えば、1,000ドルの靴を買う時を考えます。1ドル80円の時は8万円で買うことが出来ますが、1ドル120円の時は12万円になってしまいます。
輸出企業は円高で損?
何年か前にトヨタ自動車は1円円高になるごとに数百億円の損失になるという記事を見ましたが、これはなぜでしょうか?
アメリカで1万ドルの車が1台売れた場合を考えてみます(下図)。
1ドル80円の時は80万円の売り上げになりますが、1ドル120円の時は120万円の売り上げにります。
つまり、円安(1ドル120円)のときより円高(1ドル80円)のときのほうが売り上げが減少してしまいます。
逆に輸入企業は円高になれば安く仕入れができるので、業績がよくなりやすいと考えられます。
まとめ
今回は円安と円高について書きました。
- 円の価値は外国通貨との交換レートで表され、円の価値が相対的に高い(低い)ときを円高(円安)という
- 海外旅行は円高の時がトク
- 輸出企業は円高でソン
この記事を読んで、少しでも円安と円高について理解してもらえれば幸いです。