こんにちは!4児のパパリーマン”ととぱぱ”です。
社会人を数年経験した皆さんなら、一度は考えたことがあると思います。
理由は人それぞれだと思いますが、給与、残業時間、人間関係やキャリアに対する不満が一因ではないでしょうか?
転職活動では、”これらの不満を解消できる”=”自分の希望を満たす”企業を探すと思います。
しかし、そのような企業は他の多くの人にとっても魅力的な企業であるはずです。
採用枠は無限ではありません。自分がその企業に採用されるためには、他の候補者との差別化がマストです。
私は自分の転職活動の経験から、有効な差別化の1つはTOEICスコアだと感じています。
もちろん同じ職種での転職を希望し、現職で圧倒的な実績があればそのような差別化は不要かもしれません。しかし、現職とは違う職種を希望したり、社外でも通用するような実績がない場合、誰にとってもわかりやすく比較可能なTOEICは武器になりえます。
私は2023年に初めての転職を経験しましたが、現職とは異なる職種であったにも関わらず採用を勝ち取ることができました。この成功には間違いなくTOEICスコアが役立ったと感じています。
今回は私の経験をもとに”TOEICが転職活動において有力な武器になる理由“と”TOEIC LRで895点を取得した勉強法“、”TOEICを利用した転職活動の心得“を紹介します。
本記事が少しでも皆さんの転職活動の役に立てば幸いです。
もくじ
TOEICは転職活動で武器になる
TOEICとは
TOEICはIIBCが主催し、”日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する世界共通のテスト“で世界160カ国で実施されています。
聞く/読む力を測る Listening & Reading(以下LR) と、話す/書く力を測る Speaking & Writing(以下SW)の2種類のテストがあります。
5割以上の企業がTOEICスコアを見ている
グローバル化により社員に英語力を求める企業が増加する中、TOEICは企業の採用活動において重要な役割を果たすようになっています。
下図は英語を使用する部署の中途採用において、どれくらいの企業がTOEICスコアを参考にしているかを示しています。5割以上の企業がTOEICスコアを要件or参考にしていることがわかります。
なぜTOEICなの?
では、なぜ企業は英検などの他の資格よりもTOEICスコアを重要視するのでしょう?ここではこの疑問に対する私の考えを書いてみたいと思います。
TOEICの特徴は
- 受験者数が年間200万人を超えている
- ビジネスシーンにおける英語が対象
- 全受験者が同じテストを受けてスコア判定される
- 英語力に変化がなければ、どの開催回で受験してもスコアはほぼ一定になる
だと思います。
このことから、TOEICを採用活動で使う利点は
- ビジネスシーンでの英語力が判断できる
- 同じ基準で英語力を判断できるため候補者間の比較がしやすい
- 面接官も受験経験者であることが多いため、スコアで候補者の英語力をイメージしやすい
であり、これらがTOEICが広く採用活動で使われている理由だと思います。
一方、例えば英検は
- 受験者数が多い
※ただし小中高生を除くと60万人程度 - 英語教育における総合的な英語力を測る
- 級ごとにテストの難易度が変わり、合格/不合格で判定される
などが特徴だと思います。
ビジネスを対象にしていないことに加え、候補者間の細かな英語力の差を測定しにくい点が採用活動には向かず広く利用されない理由の1つだと思います。
何点取れば転職活動で有利?
必要な点数は””希望する企業に基準スコアがあるか“で変わるため一概には言えません。ここでは、「まだ受ける企業は決めてないけど選択肢は多くもちたい」と考えている方を対象に、どのくらいの点数があればTOEICを武器として使えるかという点で考えてみます。
図1で見たように、英語を使用する部署の中途採用で求められるLRスコアの平均は620点です。よって、転職の選択肢を増やすという観点では620点が最低限の点数と考えてよいと思います。
では選択肢を増やすだけではなく、他の候補者との差別化ができる点数は何点でしょう?
転職に関して書かれた様々な記事がそのスコアを800点以上としています。これは全受験者の上位約15%であり、確かに他の候補者と差別化が期待できる水準と言えそうです。
参考URL:One Month Program, Gariben式
実際に私はTOEIC LRで895点を取得して希望の企業への転職を成功させました。そこで以下では、私が895点を取得した勉強法を紹介します。
TOEIC LRで895点を取得した勉強法
下のグラフは私が初めてTOEICを受験したときから895点を取得するまでのスコア推移を示しています。
何度かTOEICから離れた時期がありながらも、11回目の受験で895点を取得できました。
TOEICは”やれば必ず点数が伸びる試験“だと私は思います。理由は下の2つ。
- 問題の形式がほとんど変わらない
- 点の伸ばし方を熟知した著者による問題集や参考書が多い
上の図を見てわかるように、私はもともと英語が得意だったわけではありません。ただただ本記事で紹介する勉強法で繰り返し繰り返し練習しただけです。
ここまで読んで半信半疑な方も「やってやる!」と思った方もぜひ以下の勉強法を一度試してみてください!
単語
私は単語帳でコツコツ覚えるのが苦手だったので、問題を解きながら知らない単語が出てきたタイミングで覚えていきました。しかしこの方法だと語彙が増えるスピードが遅かったため、単語帳を使う方法に切り替えました。
単語帳の使い方
1つずつ完璧に覚えていくのではなく、1単語を確認する時間を3秒以内にし、”1日200単語を確認する“という気持ちで単語帳を1周するスピードを上げ、何十周もやりました。単語は短期間で出会った回数が多いほど記憶に残りやすいと言われているためです。
単語帳は自分のレベルにあっていて人気がある本であれば何でもOKですが、私は金フレを重用してました。
Part1-4/Listening
得点推移を見ての通り、私は700点を超えるまではListeningを中心に学習しました。これはListeningのほうが苦手な人が多いため、Readingに比べて点数が上がりやすいためです。
- 時間をはかって問題を解く(答え合わせはしない)
- 音声を何度も聞き、ノートにディクテーションをしながら1.と同じ問題を解く
- 1.と2.それぞれに対して答え合わせをする
- ディクテーションしたものとスクリプトを比較し、聞き取れなかった部分を赤字で追記
- 4.を使い、シャドウイングがスムーズにできるまでリピーティングを繰り返す
使った問題集はTOEIC公式問題集や市販の模試です。1set(100問)を自分が納得できるまで繰り返した後、以降のsetでも同様に練習しました。Listening対策はこれを繰り返しただけです。
ディクテーション(Dictation)とは
英語の音声を聞きながら、その内容をノートなどに書きとること。音と文字、単語が結びつくことによってリスニング力の向上が期待できます。
リピーティング(Repeating)とは
文章ごとに音声を一時停止し、音声と同じような発音や抑揚で発声すること。英語特有の強弱やリズム、発音を身に着けることで、スピーキング力だけでなくリスニング力の向上が期待できます。
シャドーイング(Shadowing)とは
リピーティングと異なり、音声を止めずに音声の1秒程度遅れてついていくように発声すること。リピーティングより難易度が高いため、最初のうちは完璧を目指さなくても良いと思います。
Part5-7/Reading
私はスコアが700点を超え、「800点を目指すぞ」というタイミングでReadingに比重を移していきました。
Part5/6
Part5/6用の問題集を用い、以下を繰り返し実施しました。
- 時間を計って問題を解く(答え合わせはしない)
- 時間無制限で問題を解く
- 1.と2.それぞれについて答え合わせ
- 解説を読み、全選択肢について正解/不正解の理由を説明できるようにする
使った問題集は特急シリーズと出る1000のみです。この本を完璧にしただけでTOEICレベルの文法に対する不安は消えました。
Part7
Part7は特急シリーズを用いて時間を計りながら練習し、時間通りに解く練習を繰り返し行いました。読みにくく時間通りに読めなかった文章は、何度も音読を繰り返しスムーズに読めるまで練習しました。
上記を終えた後は、公式問題集や市販の模試を使い、100問を集中力切らさず時間通りに解き切る練習を行いました。
以上の勉強法を実践することでTOEIC LR 895点を達成できました。
TOEICを利用した転職活動の心得
ここからは目標のスコアを獲得し、実際に転職活動をするにあたって私が注意したことについて書きます。
面接ではTOEICの点数はアピールしない
私は資格の欄にTOEICスコアを書きましたが、自己PRなどでは一切TOEICについては触れず、前職での経験/実績とそれによって身に着けたスキル、それらをどう転職先で活かせるかにフォーカスしてPRしました。
あくまでも英語は業務を遂行するためのツールの1つであり、アピールすべきなのは私がツールを使って何ができる人なのかだからです。
それに高いスコアを記載していれば面接担当者から質問をしてくれるケースがほとんどだと思います。実際に私の場合、すべての面接でTOEICについて聞かれたため、結果としてアピールにつながりました。
Speakingも伸ばしておく
私の経験上、TOEICが700点を超えたあたりで周りからは”英語ができる人“と認識されるようになります。一方で、英語の会議ではたどたどしい英語でしか話せず、周りの評価と実際の英語力とのGapを感じるのがこの時期だと思います。
これは”もともと英語が苦手だったけど努力してTOEICで高得点を取った人“にとって、あるあるだと思います。
そこで私はLRで800点を達成してからはSpeakingの練習にも取り組み、転職活動を開始するまでにTOEICのSpeakingで170点(200点満点中)を取りました。
転職活動を有利に進めるという点では、外資系など英語の面接がある場合を除いてLRだけで十分だと思います。が、転職後に周囲の期待とのGapに悩む可能性があるため、入社までの期間などを使いSpeakingを伸ばしておくのがベターだと思います。
まとめ
本記事では、以下について書きました。
- 転職においてTOEICが有効な武器の一つになる理由
- 私がTOEIC LRで895点を獲得した勉強法
- TOEICを利用した転職活動の心得
私は未経験の職種への応募であったにもかかわらず、転職によって”希望の勤務地への引っ越し”と”給与Up”が達成できました。
TOEICが真に英語力を保証するテストかどうかについては様々な意見があります。が、少なくとも転職においては他の候補者と差別化できる指標の一つであることは間違いないと思います。
本記事が少しでも皆さんの転職活動の役に立てば幸いです。